みんなの内科外科クリニック

(診療案内) 内科

地域の皆さまの“かかりつけ医”です

体の調子が悪い時にまず初めに受診する『一般内科』は、適切な医療を受けるための“健康相談窓口”と言えます。 当院は、地域にお住まい・働く皆さまの“かかりつけ医”として、単一臓器にとらわれずに総合的に診察・治療を行っていきます。 『症状的にどの診療科にかかっていいかわからない』、『人間ドックで異常を指摘されたがどうすればいいかわからない』など、患者さまの医療ニーズにあわせて適切なアプローチを提案させて頂きます。 高度専門医療や手術などが必要と判断された場合には、適切な専門の医療機関にご紹介させて頂きます。 また、当院には入院治療・療養のための19床の入院ベッドがございますので、『専門病院での治療が終わったけれど、自宅に帰るのは不安だ』、『入院が決まったけれど、同居の高齢者を家で独りにしておけない』など、何か医療・介護でお困りの際には、まずはご相談頂ければと思います。

幅広い症状・患者さまに対応します

当院では、新型コロナウイルス感染症からシミ・しわ取りまで、内科疾患から整形・一般外科疾患まで、30年近く勤務医として培われた知識と経験に裏打ちされた医師が、幅広い症状・患者さまに対応いたします。 当院では、血液検査やCT検査機器を完備しており、検査結果を当日約45分でお伝えする事が出来ようになっており、検査結果に基づいた適切な医療を迅速に御提供致します。 また、内科医、外科医、脳神経外科医、リハビリテーション医、麻酔科医が緊密に連携しながら診療していく、チーム医療を実践しております。 医師、看護師、検査・リハビリ技師、介護職員、相談員、事務員、掃除の方々まで、多職種で連携・相談しながら医療・介護を提供して参ります。

急性症状から慢性疾患まで診療

当院の一般内科では、咳、痰、鼻水、喉の痛み、発熱、頭痛、腹痛、下痢、吐き気・嘔吐、倦怠感、疲労感、体重減少、などの急性症状から、高血圧や糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症などの生活習慣病をはじめとする慢性疾患まで、各種の内科的疾患をトータルに診療いたします。 発熱や喉の痛み、咳、鼻水などのかぜ症状の患者さまに関しましては、まずは電話での問診を行いますので、当院までお電話ください。 場合によっては、オンライン診療や訪問診療をさせて頂きます。

こんな症状はご相談ください

発熱、咳、痰、鼻水、喉の痛み、お腹の調子が悪い(腹痛、便秘・下痢など)お腹が張る、吐き気、嘔吐、胸やけ、食欲不振、胸痛、胸部圧迫感、頭痛、立ちくらみ、動悸、息切れ、むくみ、喉の異常な渇き、尿の異常(出にくい、近い、血が混じるなど)、発疹、疲労感、夏バテ、急な体重の増減 など

当院の一般内科における主な対象疾患

【急性疾患】
風邪症候群、新型コロナウイルス、インフルエンザ、咽頭炎、扁桃炎、気管支炎、肺炎、胃腸炎(腹痛、下痢、吐き気、嘔吐)、尿道・膀胱炎、熱中症 など
【慢性疾患】
生活習慣病(糖尿病、高血圧症、脂質異常症(高脂血症)、高尿酸血症(痛風)、メタボリックシンドローム)、貧血、頭痛、便秘症 など

生活習慣病について

生活習慣病とは

生活習慣病は、高血圧、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、高尿酸血症(痛風)、脂肪肝、肥満症などの病気のことで、健康診断で指摘されることが多いです。 いずれも過食や偏食、運動不足、嗜好品(タバコ・お酒など)の摂取過多といった生活習慣(食事の習慣や運動習慣)の不摂生が主な原因となって起こる慢性疾患であり、そうした生活習慣を見直すことによって予防・改善できる点が特徴です。 日本でも食生活の欧米化やライフスタイルの変化により、生活習慣病が増加しています。
当院では、かかりつけ医として生活習慣病の診断を行い、管理栄養士や併設のフィットネススタジオと連携しながら生活習慣を改善して頂くと共に、全身の管理を継続的に行って参ります。

自覚症状が無くても早めの対策を

生活習慣病は、それらの疾患が重なることも多く、重なることで相乗的に悪化していく事が知られています。 また、自覚症状がないため、気づかぬうちに動脈硬化(動脈が硬くなって弾力性を失い、内腔が狭くなること)が進行し、ある日突然、脳卒中や心筋梗塞などの重大な疾患となって発症することがしばしばあります。 たとえ自覚症状が無くても、早めに生活習慣病を改善するための対策が必要です。

当院の生活習慣病治療

患者さまのお話をじっくり聞いて、ライフスタイルに合った治療法をご提案させて頂きます。 治療はまず、生活習慣の改善、特に食事療法ならびに運動療法が中心になります。 当院では、管理栄養士や併設のフィットネススタジオと連携しながら、個別指導を行っていきます。 健康スポーツ医師とリハビリ技師とが、クリニックとフィットネスジムとが緊密に連携しながら、みなさまのトータルとしての“心と体の健康”にコミットして参ります。 必要と判断された場合には、薬物療法も併せて行います。 きちんと治療を行っていくことで、将来の脳卒中や心筋梗塞などの重大な疾患の危険性を下げることができます。

こんな方に受診をお勧めします

  • 健診などで検査数値の異常を指摘された40歳以上の方
  • 20歳の頃より体重が10kg以上増えた
  • 運動習慣がない
  • お酒をよく飲む
  • タバコを吸う
  • 車を使うことが多く、あまり歩かない
  • ストレスが溜まっている
  • 睡眠が不足している
  • 食事時間が不規則(朝食を抜く、間食が多い、夜遅く食べる)
  • 食べる速度が早い
  • 脂っこい料理を好む
  • コンビニ弁当/ファストフード/インスタント食品をよく食べる

代表的な生活習慣病

高血圧
血圧の高い状態が続くと、血管の壁が圧力によってダメージを受け、次第に血管の壁が厚く硬くなり動脈硬化が進んでいきます。 動脈硬化になると血液の流れが悪くなり、最終的には血管が詰まってしまいます。 血管が詰まると心臓であれば狭心症や心筋梗塞、脳であれば脳梗塞(こうそく)、腎臓であれば慢性腎臓病の原因となります。 硬くなった血管は詰まりやすくなるだけでなく、もろく破れやすくもなります。 脳の血管では、突然脳出血となって発症することもあります。 血圧が高い状態は、心臓にも負担がかかり、心肥大、心不全、弁膜症の原因にもなります。
高血圧の原因は特定されていませんが、遺伝的要因と食生活(塩分の多い食事)や嗜好品(タバコ・お酒など)の摂り過ぎ、運動不足や精神的ストレスなどの環境的要因が重なることによって引き起こされると考えられています。
高血圧と診断される数値は、外来時の測定で最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上の場合です。
しかし、2019年ガイドラインが改訂され、これまでの140/90mmHgから130/80mmHg未満に引き下げられました。 (75歳以上の高齢者におきましては、従来通り140/90mmHg)高血圧の基準は年々厳しくなる傾向にあります。
高血圧の治療でまずすべきは禁煙です。 たとえ節煙しても、喫煙行動が残ったままで効果が十分ではありません。 次に適正な体重の管理(BMI: 22-23が目標)、減塩(1日の塩分摂取7g以下が目標)、適度な運動を心掛けるなどの生活改善です。 生活改善で効果がみられない場合は、薬物療法も併用します。 ひとつの薬で血圧が十分に下がらない場合は、複数の薬を組み合わせて治療します。 症状がなくとも、医師から薬を処方されたら指示通りにきちんと服用することが非常に大切です。
糖尿病
糖尿病は日本だけではなく、世界的に増えている病気です。
血糖を下げるインスリンというホルモンの働きが悪くなったり、ホルモンの分泌そのものが悪くなったりして、血液中のブドウ糖(血糖)が細胞にうまく取り込めなくなり、その結果として血液中にブドウ糖があふれてしまった状態、これが糖尿病です。 長期にわたり血糖が高い状態が続くと、全身の血管が傷つき、将来的に心臓病、脳卒中、腎臓病、失明、足の切断といった思い合併症を引き起こします。 糖尿病の恐ろしさは、身体が悪くなっているという自覚症状がほぼないところにあります。 そのため放置してしまい、『体が疲れやすい』、『喉が異常に渇く』、『皮膚の感染症』といった、健康状態がかなり悪くなってから医療機関を受診される方が多いです。
糖尿病は、大きく1型糖尿病と2型糖尿病があり、1型はインスリン依存型とも呼ばれ、自己免疫疾患などが原因でインスリン分泌細胞が破壊されるもので、インスリンの自己注射が必要です。 一方で2型はインスリン非依存型と呼ばれ、遺伝的要因に過食や運動不足などの生活習慣が重なって発症します。 多くの成人発症の糖尿病は2型糖尿病であり、その治療は食事療法と運動療法です。 これだけで血糖が正常化することも多いのですが、糖尿病が進行したケースや、食事・運動療法だけでは血糖値がうまく下がらない場合は、内服薬による治療やインスリンの注射が必要になる場合があります。
さらに、近年は新薬(SGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬)の登場や持続血糖モニターの普及で、糖尿病診療は大きく変わってきています。 糖尿病治療薬が、心臓病、腎臓病、肝臓病治療に応用され、血糖値の管理目標も年齢や活動度や肥満度や合併症に応じてリスクとベネフィットを考慮しながら設定が必要です。 ただ血糖値を下げるだけではなく、患者様トータルの治療が必要です。
糖尿病の患者さまは、免疫機能が低下しており、新型コロナウイルスや病原菌と十分に戦えない状態になることがあり、糖尿病でない方と比べて重度の感染症を起こしやすいと言われています。 ウィズコロナの時代では、糖尿病の患者さまには、ワクチン接種などの感染予防も十分考慮される必要があります。
また近年、“糖尿病の患者はがんになりやすい”という報告がなされました。 糖尿病患者の場合、糖尿病ではない人と比べて大腸がんは1.4倍、肝臓がんは1.97倍、すい臓がんは1.85倍も、がんを発症するリスクが高い事が明らかにされています。 糖尿病とがんのリスク因子(喫煙、加齢、肥満、飲酒等)は共通するところも多く、がん化のメカニズムについては不明な点も多いのですが、いずれにせよこれからの糖尿病治療には、血糖のコントロールだけではなく、がん検診も念頭におかなければいけない時代になっています。
脂質異常症(高脂血症)
脂質異常症は、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)が多く(少なく)なり過ぎている状態です。 余分な脂質は、動脈の壁にくっついて血管を硬く狭くして動脈硬化を引き起こし、やがては心筋梗塞や脳卒中の原因となります。 コレステロールには善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)があり、善玉コレステロールは細胞内や血管内の余分な脂質を肝臓に戻す働きがある為、悪玉コレステロールを減らすことに役立っています。 脂質異常症は、食生活(エネルギー過多)、嗜好(喫煙・飲酒)過多、運動不足、遺伝などが原因と考えられています。 脂質異常症の治療は、生活習慣の改善と薬物療法が基本です。
生活習慣の改善は、血中脂質を下げるだけでなく、動脈硬化の進行防止にも役立ちます。
生活習慣改善の主な内容は、栄養バランスのとれた食生活、適正体重の維持、適度な運動、禁煙などです。 薬物治療の基本はスタチンで、日本人においても冠動脈疾患を33%減少させることが証明されています。スタチンは、妊娠している時や肝疾患がある時は使用できません。 副反応は筋障害で、脚が攣ったり全身がだるくなったりすることがあります。効果が不十分な時はエゼチミブを併用します。
最新の報告では、中性脂肪を積極的に下げることで、心血管死亡率を下げる可能性があるとされています。 また、極端に中性脂肪が高い場合には急性膵炎に注意する必要があります。
高尿酸血症(痛風)
高尿酸血症とは、血液中の尿酸が多くなり過ぎている状態です。 尿酸は水分に溶けにくいため、血液中では尿酸塩として存在しています。 尿酸が増えすぎると、尿酸塩の結晶が関節に溜まり炎症を引き起こします。これが痛風発作です。
また、高尿酸血症と、高血圧、糖尿病、慢性腎臓病、心臓病、脳卒中との関連が示されています。 尿管結石や腎障害を引き起こす原因にもなります。 体の中の細胞は、新陳代謝で新しく作り変えられており、細胞の「核」からプリン体という物質が生成されますが、このプリン体が尿酸のもとになります。 プリン体はレバー類、魚卵類、えび、かつお、いわしなどに多く含まれており、またお酒には、尿酸値を上昇させる作用があります。
高尿酸血症では、尿酸値を下げることが大切です。 それには食事療法として、前記のようなプリン体を多く含む食品の摂取を控えめにし、バランスの良い食事を心掛け、水分を多めにとることが大切です。 禁酒・減酒も大切です。特にビールはプリン体を多く含むので注意しましょう。 また、食事療法と併せ、運動で肥満を解消することも大切です。 場合によっては、尿酸の生成を抑制する薬や、尿酸の排泄を促す薬などが処方されます。 血清尿酸値が9.0mg/dL以上であれば生活習慣への介入とともに薬物治療開始します。8.0〜9.0 mg/dLの場合は、慢性腎臓病・尿路結石・高血圧・心疾患・糖尿病・メタボリックシンドロームのいずれかがあれば薬物治療を行います。
肥満症
肥満の判定には体重(kg)/身長(m)2で算出されるBMIを用い、BMI≥25を肥満とされます。 しかしながら、肥満のみで直ちに治療の対象となるわけではありません。 BMI≥25で、糖尿・脂質異常症・高血圧・高尿酸血症・脂肪肝・変形性膝関節症・睡眠時無呼吸症候群などを有した場合、または、内臓脂肪≥100㎠の時には、肥満症と診断し治療が必要です。
治療は食事療法が基盤であり摂取エネルギーの制限が原則です。 食事療法に加え、有酸素運動と抵抗運動の両方をバランスよく毎日行い、内臓脂肪の減少と心肺機能向上、筋量・身体機能の維持を目指します。 場合によっては、自由診療での糖尿病薬の内服治療や、保険診療での減量手術をお勧めしています。

メタボリックシンドロームにも注意

肥満、特に内臓まわりに脂肪が溜まってお腹がぽっこり出ている「内臓脂肪型肥満」の方は、血圧、血糖、脂質値などの異常を来たしやすく、その結果、高血圧、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)などの生活習慣病が重なりやすいことがわかっています。
内臓脂肪型肥満があり、加えて血圧・血糖・血中脂質のうちの2つ以上が基準値を超えている状態を「メタボリックシンドローム」(内臓脂肪症候群)と言います(下記参照)。
メタボリックシンドロームの患者様では、血圧、血糖、脂質などの値がそれほど異常でなくても、それらが重なることによって動脈硬化が一層進展しやすくなり、ひいては心筋梗塞や脳血管障害など、生命にもかかわる心血管事故が起こるリスクを高くします。

メタボリックシンドロームの診断基準

【必須項目】
  • 内臓脂肪型肥満:ウエスト周囲径(立位・軽呼気時・臍レベルで測定)
  • 男性:≧85cm 、 女性:≧90cm
【選択項目】下記3項目のうち2項目以上に該当
  • 高トリグリセライド血症:≧150mg/dL かつ/または 低HDLコレステロール血症:<40mg/dL
  • 収縮期(最大)血圧:≧130mmHg かつ/または 拡張期(最小)血圧:≧85mmHg
  • 空腹時高血糖:≧110mg/dL